FC2ブログ

 一年前のイチョウ 


ぼくはたたずんている

黄金色したイチョウの葉が舞い落ちる中を

この道はきみの手を引いて走った

あの時は見えなかった輝いている葉の舞い踊るさま

急いでライブ会場へ走ったぼくら

生き切らせ汗を流して二人見つめ合って笑った

ぼくらの走った道をカサカサとイチョウの葉が舞い上がっていたのに

その美しさは目に入らなかった

いま、こんなにも目に痛いくらいギュッと濃い色をして

最後の命を燃やしているのに

一年も前のこととは思えないよ

あれから、寒い冬を乗り越え

優しい春を迎え

激しい夏を過ごす

そしていま、きみはいない

あの時聞いた詩はなんだったかな

覚えているのは

きみの手のぬくもりだけ

舞い落ちる落ち葉の中に見え隠れするきみの笑顔

どこで道を間違えたのかな

目の前には一年前と同じ景色が広がっているのに

スポンサーサイト


 この記事へのコメント: 

この記事へコメント:する














(△お好みの文字サイズになるまでクリックしてください)

桜咲 やよい

Author:桜咲 やよい
woman

ところどころに緑の点在するまだまだ田舎っぽいところに住んでいます

QR