転んだ場所で 

風が強い

 波が高い

  歩けない

情けない

 勇気が足りない

  胸を張れない

ないないづくしの嵐の中

 おまけに

  夢さえ見失った

手を広げる事も

 顔を上げる事も

  目を凝らす事も

忘れてる

 あの頃の

  わくわくする胸の内

楽しかった

 未来は自分の為に開かれていた

  道の先には色とりどりの景色が広がっていて

どの道を選ぼうと

 何が起きたって

  負ける気はしなかった

今目をつぶると

 北風が吹き

  春の香りは微塵も感じられない

このまま

 動かないまま

  終わっていくのだろうか

手を見つめながら

 悔しさで力を込めて

  左手を右手で包み込んでみる

ああ、まだだ

まだ終わってはいない

握りこぶしの先から

あたたかさが少しずつ広がって

灯った明かりに

目を閉じて

願いを込めて祈り

立ち上がる

すりむいた膝小僧に笑顔を向けて



初めてを思い出して

大きく息を吸い込んで
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桜咲 やよい

Author:桜咲 やよい
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ところどころに緑の点在するまだまだ田舎っぽいところに住んでいます

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