粉雪の中で 

雪の降った日

冬の日

世界は真っ白で

右も左もわからなくなる

吐く息は凍りつき

指先は感覚を失う

歩いていく目的地も

道しるべも

真っ白く煙る粉雪にかき消されて

我を忘れて

分かれ道に立ち尽くす

わたしはどこに向かえばよいの?

分かれ道に立つ木々に訪ねてみる

寒い北風に乗せて

チラチラと枝から白い雪の笑い声

かすかに鼻先に香る懐かしい気配

ありがとう粉雪

ごめんなさい懸命に立っている木立

わたしには足がある

しっかりと大地を踏みしめて立つ両足が

間違ったら回り道をしよう

引き返すことは損じゃない

まだまだたっぷりと季節は訪れる

銀色の木立に手を振って

前を向いた

寒い雪も美しい二度とない景色なのだから


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桜咲 やよい

Author:桜咲 やよい
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ところどころに緑の点在するまだまだ田舎っぽいところに住んでいます

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