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 鏡の国 

鏡の中のわたし

ほほ笑んで幸せそう

手を伸ばして光に反射した

私のほほに触れる

冷たい感触はそのまま通り過ぎて

指先から銀色の世界に入り込む

きゅうんと絞りからめとられ

もう一人のわたしがいる

気がつけば

遠くに住む友達がすぐそばで

手を上げる

嬉しくなって駆け出したら

つまずいて尻餅

恥ずかしくて笑う

友も一緒に笑ってる

差し出された手に

つかまろうとしたけど

するっと空を切る

ごめん、無理だったね

友がもう一度笑う

ここは鏡の国

遠くても近い

近くても遠い

触れる事のできない温もり

さっきと同じ顔の笑い声

哀しいほほ笑み?それとも幸せな笑顔?

それすら判断するのは難しい

せめて心の色が見えたらいいのに

本当の声が聴きたい

鏡の国では皆同じだから

夢でもなく現実でもない

愛で溢れているように見えて

心がない

鏡の中にいるわたしは

きっととうの昔に

気づいていた事なのにね

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桜咲 やよい

Author:桜咲 やよい
woman

ところどころに緑の点在するまだまだ田舎っぽいところに住んでいます

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