雨音とダメダメ 


またこんな事を繰り返してる

ダメな僕は

やっぱりダメダメなきみに

怒りをぶつける

一緒にいてはいけないんだね

雨の音が二人の間にこだまする

タンタンと軽快なリズムになり

そして雨音だけの世界が訪れる

音を消してきみの顔を覗き込むと

同じ思いでいるのがわかる

ダメダメは消し去ろうか

ダメな僕は雨に流れて消えるだろうか

音の亡くなった世界に

言い争いはないんだね

それじゃあ、僕はきみの事が

大好きで

きみは僕の事、好きでいてくれる

そう思うだけで

笑顔になれるのは

雨の音が

傷つける言葉たちを

溶かして

そうして、後に残るのは

柔らかい気持ちだけなんだね

目をつぶって雨音にお礼を言おう

ありがとうって



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 喧嘩 

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心地よい朝

みどり濃いテラスでお茶

変わらない物などないって

わかっている

こうしている間にも

時間は流れ

過ぎ去ってゆく

過ちもたくさんあったし

後悔だってたくさんした

だけど、今

こんなに美味しい空気をすって

香り良いコーヒーを前にして

生きていることに感謝している

きみを傷つけたのは

どんな言葉だったか

今はもう頭から消えてしまった

夕べベッドの中で泣いた涙も

乾いて、いっそすがすがしいくらいだ

罪深いのかな

そんな気もしてる

でも、きっと

きみもここに来れば

仲直りできるような気さえ

してるんだ

 チョコレートと飴玉 

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むかし、とても可愛がってくれた隣のお姉ちゃんがいた

あたしのことをとっても可愛い可愛いっていって

頭を撫でてくれて

ポケットからチョコレートを取り出して言った

このチョコレートは魔法がかかっているんだよ

いじめられて泣いていたあたしは顔をあげる

嫌な事が何でもない事に変わるんだよ

チョコレートを口に含むと

不思議に涙は止まっていた


飼っていた子犬が死んでしまった時に

お姉ちゃんは七色に色が変わる飴玉をくれた

魔法がかかっているの?

幼いあたしは不安な瞳で見つめた

そう、悲しい出来事を

これから訪れる楽しい出来事の種に変えてくれるの

あたしの不安は期待の光に変わった


いつしか、お姉ちゃんはいなくなり

そんな出来事も記憶の彼方に通り過ぎていた

それでも、最近不思議な事に

お姉ちゃんの声が耳元で聞こえてくる

忘れ去っていたお姉ちゃんの笑顔が

脳裏によみがえってきて

あたしは

チョコレートやら飴玉やらを

口に含んで空を仰いでいる

 今年の桜 

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今年も桜が咲いた

最近、桜の種類も多くなったね

薄い消え入りそうなピンクから

濃い色鮮やかな桜の花まで

きみは、もう空なんか見ないって泣いたね

それでも、桜を見上げて笑った

その笑顔だけで

もうなんにも要らないなって思うんだ

消え入りそうな伏せていた瞳

その瞳に明るく桜が映りこんでいるよ

そんなに可愛らしい笑顔には

お目にかかれないさ

桜の先には青い空が広がっている

桜を通り越して

きみは、今空を見上げているんだよ

そして、もっともっと高い所まで

手を伸ばしても届かないくらいの空間に

あるはずの未来までも

 春の使者 


風に舞う

 その歌声に耳を傾けて

空高く

 その勢いに胸打たれ

やって来た君たちは

 自分の存在が誰かを勇気づける事を知っているだろうか

長い時間

 待ちわびた気持ちを抱かせ

ずっとその先を

 思い描かせる

翼の力と

 生命の力強さ

二つを併せ持つ

 空に描く曲線

わたしはね

 まだここにいるんだ

またお会いしましたね

 来てくれてありがとう

熱くなる想い

 胸の高鳴り

それは渡ってきた君たちが

 わたしにくれたプレゼント

手を伸ばして空高く

 礼を述べよう

春の使者たちに

 生きてても 


 なんだろう

 普通に生きてて

 最近桜なんかチラホラ咲き始めたのを見て

 綺麗だななんても思う

 でも、時々

 う~んと手足を伸ばして

 ああ、どっちみち

 人間死ぬんだしなぁ~

 とか思ったりもするんだ

 なんだかどんなに頑張ったって

 どうにもならない事だらけって気もするし

 何にもやる気起きなくってさ

 飾ってあったチューリップの花びらが

 まるで心がバラバラになったみたいに

 ハラハラと宙を舞うのを

 ぼうっと見てる。

 こんな僕でも生きてていいんだろうか?

 手紙 


お手紙が来ました。

とても遠い過去からです。

愛している人であったかい人です。

それでも、今はもう

いない人でもあります。

本当はもう、

愛してなんかいないのかも。

今、手の中にある昔の手紙。

初めて読むように感じます。

忘れていた、こんな言葉。

この手紙を受け取った事さえ

忘れて記憶にも残ってなかった。


きのう、雑踏の中

あなたの姿をみつけてしまったんです。

あの時、駅のホームでさよならした

同じ場所に立っていたから。

知らないうちに

わたし、その場所みていたんだね。

何度も何度も通り過ぎた駅。

あの時よりも、疲れて見えた。

もう何年経ったのでしょうね。

すれ違って、

あなたの気持ちは理解できなかった。

あなただって、わたしの事わかってなかったのかも。

だからね

遠くの方から、

あなたの幸せを

それだけを、祈っていました。


机の奥深く

眠っていたあなたの手紙

いま、はじめて

届きました。

『いまでも、好きです』

どうして、今更届くのでしょうか。







 『愛しの流し目しかめっ面』 


以前書いていた小説を、連載しています。

『愛しの流し目しかめっ面』

もう、12話ほどアップしていますが。

とっさの時に、アッパーカットで人を殴っちゃう女の子と

それを見つめてフォローしようと思う男の子が主人公の物語です。

久しぶりに会ったその女の子、こだま。

確かにわたしの中で、ちゃんと生きていて

とても懐かしく微笑ましく愛しい存在です。

抜群のプロポーションのこだまの姉のひかり。

二人に寄り添って、慎とその兄の和樹。

その家族、みんなそれぞれ、とても愛しい人たちです。

お時間ございましたら、お寄りくださいm(__)m

『愛しの流し目しかめっ面』
https://ncode.syosetu.com/n7688en/

です。

 花のつぼみの中で 


固く閉ざされた空間で

丸く小さくなった裸のわたし

そっと上を見れば

そこに空は見えない

まだ肌寒いこの中は

凍えて消えてしまいそう


それでも、わたしは知っている

ギュッと小さな塊でも

緩んでふんわりと色づき色めき

上を向けば空が見えるだろう

そうしたら、ゆっくり震えながら

手を伸ばして身体に息吹を吸い込んで

空を見上げて幸せの種を飛ばそう

甘い幸せのもとは大きく膨らんで

たくさんの心のもとに

笑い微笑み根付かせる


ああ、そうだね

もう少し、硬く冷たいこの空間の中で

じっとしていよう



 おとなの罪 


つまらない大人たち

くだらないおしゃべり

表面ばかりの笑顔

心なんか持ってるの?

そう思っちゃう

考えているのは富や名声?

自分勝手に世の中を動かしている

後に残されたわたしたちなんて

お構いなしね

人が争う世の中で

たくさんの悲しみが渦巻く中で

おとなのあなたたちは何を感じているの?

何を信じているの?

変わらない物ってなに?

お金とか権力とか

そんなものがどれだけ大事で

どれだけ真実なの?

言葉は嘘だらけで

本当はどこに置いてきちゃったの?

ううん、感じる術を持っているの?

あなたたちがいなくなった後を

生きて行かなくちゃならない

すでに、その時

わたしたちは、生きるという事を

諦めているかもしれないのに

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桜咲 やよい

Author:桜咲 やよい
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ところどころに緑の点在するまだまだ田舎っぽいところに住んでいます

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